「越境医療を考える会」は、
あらゆる世代の人々が「豊かに生きる」権利と尊厳が守られる社会実現に向け貢献することを目的とし設立した特定非営利活動法人です。
日夜目覚ましく進歩する最先端医療のはざまで、経済的理由などの制約から
患者や患者を支える家族の方々にとって十分な、医療を受けられない人々がいると考えます。
そうした人々が健康と「より豊かな」生活を享受するための支援をしたい、
それが私たち 特定非営利活動法人越境医療を考える会の趣旨であり活動の原動力です。
「医療」とは多種多様に存在し、代表的なものは科学的な「近代西洋医学」と伝統や民族医学を重んじた「民間医療」がありますが、当団体が提唱する「越境医療」とは、古くから伝わっているが、日本に住むあらゆる人々にとって、まだ馴染みが深くない「知る人ぞ知る世界の医療」のことを指します。
沢山のお金や、好きなモノが溢れかえっている様な状態ではなく、「人と人との繋がりの中で自分は生きている」という状態を指し、健康的な心のあり方です。
私たちは難病を抱える患者同士又はその家族同士として、あるいは支援者やその仲間として様々な情報交換を続け、共に歩んできました。
一般的に、難病といわれる病への医療を受けるためには、経済的な負担は必ずしも軽いものではなく、金銭的事情から医療への選択肢が限られてしまうことも少なくないのが現状です。
また、今日の日本社会において、こうした経済的負荷と離れた療養の選択肢の一つとして、いわゆる「民間医療」の情報を提供する場はほとんどなく、また患者当事者やそれを支える家族の精神的ケアをはかるコミュニティの存在は広く認知されていないといわれています。
とりわけ日本で暮らす外国人の人々にとっては言葉の壁も重なり、年齢、性別や立場に関わらず、誰もが生きることへの危うさや不安を抱えています。
私たちは2018年より、東南アジア地域における民間医療を推進し主に癌治療の権威とされる医師と親交を深め、以来、日本国内における癌患者やそれを支える家族同士が交流する機会の創出につとめてきました。
日本で暮らす誰もがいきいきとした生活を送ることのできる地域となっていくためには、人が集い、人が繋がり、有益かつ新鮮な情報が集まり、そこから新たな知恵が生まれる必要があると実感するに至りました。
そして今後は、これまでの活動を継続していきながら、より多くの方々への「情報交換の場」を提供すべく、他地域への拡がりを考えていきたいと考えております。
日本国内の難病を患うあらゆる人びとの交流する「場」の創出と、病気と向き合いながら生きる患者やその家族にとってのライフワーク選択肢の提供のために、社会的な責任・使命を自覚した上での実践的な活動を目指します。
越境医療を考える会は、
人種、性別、経済的地位、社会的制約のすべての垣根を超えあらゆる人々へ
健康と「より豊かな」生活を享受するための選択肢を提供するために・・・
1973年8月生まれ。