2021.5.17
越境医療を考える会では、いま湯治(温泉の効能) に注目しています。
日本では古くから湯治(とうじ)の文化が発達し、 歴史的にもその記録を示す
文献が多数残されています。
医療技術や衛生に関する知識が発達する以前・ 中世の日本には既に
湯治の文化が根付いており温泉に入浴したり飲泉するなどの方法によって、
いわゆる「 温泉療法」により多くの人々が病気からの回復を試みたと言われています。
江戸時代にはその湯治の効能から徳川幕府が温泉を特権として扱っ たとの文献も残されているとか。
特に越境医療を考える会では、首都圏からのアクセスもよく
その効能から「会津若松」地方の温泉に注目しています。
会津若松の温泉は新選組・ 土方歳三がその傷を回復するためにその湯を愛したことでも有名で す。
越境医療は温泉療法にも着目しております。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、 こまめな手の消毒が欠かせない日常となりました。
元々肌のデリケートな敏感肌の女性が乾燥の厳しい冬を迎えた今年 、
手荒れがかつてないほどひどくなったとの悩みが寄せられました。
しかし定期的な温泉入浴を繰り返したところ、皮膚がはがれおちる程の手指も皮膚の再生が進み、
もともとの肌に戻りつつあるとの実感があったそうです。
温泉には血行促進効果があると言われており、
筋肉疲労回復・ 皮膚疾患改善への効果が見られた一例です。
湯治前 湯治後